電波障害の連絡を受けたら…

 一般の方は、テレビやオーディオ機器、電話機などから無線らしい声が聞こえたら、NHKや地方総合通信局に相談するのが一般的です。
 NHKや地方総合通信局にアマチュア局が関係する電波障害の申告があった場合は、受信環境クリーン協議会との関係から、JARLが対応することになっていますが、直接、地方総合通信局からアマチュア局に対策要請の連絡があることも、また、近隣の方から直接、連絡があることもあります。
 連絡を受け、自分の発射する電波が障害を起こしているときは、まず、障害が起きているお宅に原因を調査するための協力をお願いします。
 また、障害のあった日時に電波を発射していないときは、その旨を伝えると共に原因の調査に協力するようにしてください。
 電波障害の原因の調査は、障害対策の第一歩です。障害を受けている方は、アマチュア局が電波を出さなければ障害が発生しないと思っています。アマチュア局が電波を出すから障害が起きるのであって、テレビやオーディオ機器、電話機側が原因で障害が起きているとは、決して思っていません。
 ですから、障害を受けている機器の所有者との対応には十分に気をつける必要があります。「自分の家のテレビやオーディオ機器、電話機などには何ら障害がないのだからお宅のテレビが悪い」とか「電話機の電波障害は電波法令で電波の発射を止めることになっていない」などの言葉は絶対に言わないようにしてください。
 十分な原因の調査もしないで電波を止めずに運用を続けると、相手の方も感情的になり、簡単な対策で止まる電波障害も解決が困難になります。

 近隣の方に障害について説明するときや、原因の調査の協力を依頼するときなどは、相手の方に悪い感情を与えないように、態度、言葉使いなどに特に注意が必要です。