(令和2年4月21日更新)


アマチュア無線を楽しむための資格

 アマチュア無線を楽しむには「無線従事者」の資格が必要です。アマチュア無線従事者の資格には、次の4つのクラスがあります。

資格の種類

操作できる範囲

資格の取得方法

第4級アマチュア無線技士
アマチュア無線局の無線設備で次に掲げるものの操作(モールス符号による通信を除く)

1 空中線電力10W以下の無線設備で21メガヘルツから30メガヘルツまでまたは8メガヘルツ以下の周波数の電波を使用するもの

2 空中線電力20W以下の無線設備で30メガヘルツを超える周波数の電波を使用するもの
(財)日本無線協会が開催する第4級アマチュア無線技士国家試験を受験し合格する。

JARD(一般財団法人日本アマチュア無線振興協会) または QCQ企画 その他が主催する講習会を受講して、修了試験に合格する。

第3級アマチュア無線技士
アマチュア無線局の空中線電力50W以下の無線設備で18メガヘルツ以上または8メガヘルツ以下の周波数の電波を使用するものの操作 (財)日本無線協会が開催する第3級アマチュア無線技士国家試験を受験し合格する。

●現在、第4級アマチュア無線技士の資格をお持ちの方は、JARD(一般財団法人日本アマチュア無線振興協会) または QCQ企画 その他が主催する養成課程講習会第3級短縮コースを受講して修了試験に合格する。

JARDが開催するeラーニングを受講し修了試験に合格する。

第2級アマチュア無線技士
アマチュア無線局の空中線電力200W以下の無線設備の操作 (財)日本無線協会が年に3回(4月、8月、12月)開催している第2級アマチュア無線技士国家試験を受験し合格する。

JARD(一般財団法人日本アマチュア無線振興協会)が開催するeラーニングを受講し修了試験に合格する。

第1級アマチュア無線技士
アマチュア無線局の無線設備の操作 (財)日本無線協会が年に3回(4月、8月、12月)開催している第1級アマチュア無線技士国家試験を受験し合格する。


アマチュア局が免許を受けることができる周波数帯と
免許を受けることができる空中線電力

周波数帯

略記

周波数範囲

最大空中線電力(W)

第4級

第3級

第2級

第1級

135kHz帯

136K

135.7〜137.8kHz 10 50 200 200
475kHz帯 475K
472〜479kHz
10
200

1.9MHz帯

1.9M

1800〜1875kHz
10

1000
1907.5〜1912.5kHz

3.5MHz帯

3.5M

3500〜3580kHz
3599〜3612kHz
3662〜3687kHz

10

3.8MHz帯

3.8M

3702〜3716kHz
3745〜3770kHz
3791〜3805kHz

7MHz帯

7M

7000〜7200kHz

10MHz帯

10M

10100〜10150kHz

14MHz帯

14M

14000〜14350kHz

18MHz帯

18M

18068〜18168kHz

50

21MHz帯

21M

21000〜21450kHz

10

24MHz帯

24M

24890〜24990kHz

28MHz帯

28M

28〜29.7MHz

50MHz帯

50M

50〜54MHz

20

500 *1

144MHz帯

144M

144〜146MHz

50 *2

50 *3

430MHz帯

430M

430〜440MHz

1200MHz帯

1200M

1260〜1300MHz

10 *4

10 *5

10 *2

10 *3

2400MHz帯

2400M

2400〜2450MHz

2 *4

2 *5

2 *6

2 *6

5600MHz帯

5600M

5650〜5850MHz

2

2

2

2

10.1GHz帯

10.1G

10〜10.25GHz

10.4GHz帯

10.4G

10.45〜10.5GHz

24GHz帯

24G

24〜24.05GHz

47GHz帯

47G

47〜47.2GHz

0.2

0.2

0.2

0.2

77GHz帯

77G

77.5〜78GHz

134GHz帯

135G

134〜136GHz

248GHz帯

248G

248〜250GHz

4630kHz

4630K

4630kHz  *7 50 200 1000

(*1) 50〜51.5MHzまでの周波数で外国のアマチュア無線局と通信をおこなう場合は1kW
(*2) 月面反射通信をおこなう場合は200W
(*3) 月面反射通信をおこなう場合は500W
(*4) 月面反射通信をおこなう場合は20W
(*5) 月面反射通信をおこなう場合は50W
(*6) 月面反射通信をおこなう場合は100W
(*7) 非常通信専用周波数
※ 136.75kHz及び475.5kHzの周波数を使用する無線設備の等価等方輻射電力は1W以下であること
※ 移動するアマチュア局の無線設備は、空中線電力が50W以下のものであることになっています。



 

アマチュア無線が運用できる業務用無線従事者資格

 次の業務用無線従事者資格をお持ちの方は、相当資格のアマチュア無線局を開局して、アマチュア無線を楽しむことができます。

業務用無線技士資格

アマチュア無線の相当資格
第1級海上無線通信士 第4級アマチュア無線技士
第2級海上無線通信士
第4級海上無線通信士
航空無線通信士
第1級陸上無線技術士
第2級陸上無線技術士
第3級総合無線通信士 第2級アマチュア無線技士
第1級総合無線通信士 第1級アマチュア無線技士
第2級総合無線通信士

 なお、業務用の「特殊無線技士」の資格で、アマチュア無線を運用することはできませんのでご注意ください。



外国のアマチュア無線資格で操作できる範囲

国名

外国の相当する資格

日本のアマチュア局に係る無線従事者の資格

外国の相当する資格で操作できる範囲
アメリカ合衆国 Amateur extra 第1級アマチュア無線技士 第1級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
Advanced 第2級アマチュア無線技士 第2級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
General
Conditional
Technician(注1) 第4級アマチュア無線技士 第4級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
Novice 第3級アマチュア無線技士 第3級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作(注2)
ドイツ連邦共和国 A Class 第3級アマチュア無線技士 第3級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
B Class 第1級アマチュア無線技士 第1級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
C Class 第4級アマチュア無線技士 第4級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
カナダ Advanced Amateur Class 第1級アマチュア無線技士 第1級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
Amateur Class 第3級アマチュア無線技士 第3級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
Digital Class 第1級アマチュア無線技士 第1級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作で、30MHz未満の周波数の電波の発射に係るものを除く。
オーストラリア Amateur Licence
(unrestricted)
第1級アマチュア無線技士 第1級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
Amateur Licence
(limited)
第4級アマチュア無線技士 第4級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
Amateur Licence
(novice)
第3級アマチュア無線技士 第3級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
フランス共和国 Group A amateur radio License 第4級アマチュア無線技士 第4級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
Group B amateur radio License 第3級アマチュア無線技士 第3級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
Group C amateur radio License 第2級アマチュア無線技士 第2級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作で、30MHz未満の周波数の電波の発射に係るものを除く。
Group D amateur radio License 第2級アマチュア無線技士 第2級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
Group E amateur radio License 第1級アマチュア無線技士 第1級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
大韓民国 First Class Amateur Radio Operator 第1級アマチュア無線技士 第1級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
First Class Radio Operator for General Services
Second Class Radio Operator for General Services
Second Class Amateur Radio Operator 第2級アマチュア無線技士 第2級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
Second Class Radio General Radio Technical Operator
Third Class Amateur Radio Operator (Telegraph) 第3級アマチュア無線技士 第3級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
Third Class Amateur Radio Operator (Telephone) 第4級アマチュア無線技士 第4級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
Special Radio Operator for Aeronautical
Special Radio Operator for Radio-telephone A
フィンランド共和国 General 第2級アマチュア無線技士 第2級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
Technical 第3級アマチュア無線技士 第3級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
Novice 第4級アマチュア無線技士 第4級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
アイルランド A class 第2級アマチュア無線技士 第2級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
B class 第4級アマチュア無線技士 第4級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
ペルー共和国 Advanced 第1級アマチュア無線技士 第1級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
Intermediate 第3級アマチュア無線技士 第3級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
Beginner 第4級アマチュア無線技士 第4級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
ニュージーランド General Amateur Operator's Certificate 第1級アマチュア無線技士 第1級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
インドネシア共和国 Amateur Extra Class 第1級アマチュア無線技士 第1級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
Advanced Class 第3級アマチュア無線技士 第3級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
General Class 第4級アマチュア無線技士 第4級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作
Novice Class
欧州郵便電気通信主管庁会議(CEPT) 勧告T/R61-02付録第2号別表第1号に規定される国 同勧告T/R61-02付録第2号別表第1号に規定される資格 第1級アマチュア無線技士 第1級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作

【注1】モールス電信の試験1A(毎分25字)、1B(毎分65字)若しくは1C(毎分100字)のいずれかに合格したことを示す証明書を所持する者又は1991年2月14日以前に発給されたTechnician classの免許証を所持する者にあっては、第3級アマチュア無線技士に相当するものとし第3級アマチュア無線技士の操作の範囲に属する操作を行えるものとする。

【注2】3,500kHzから3,575kHzまで、3,791kHzから3,805kHzまで、7,000kHzから7,100kHzまで及び21,000kHzから21,450kHzまでの周波数におけるA1A電波の発射に係るもの並びに28MHzから29.7MHzまで及び1,260MHzから1,300MHzまでの周波数の電波の発射に係るものに限る。


 日本のアマチュア無線技士資格で海外運用を楽しめる国もあります。詳細はワールドコーナーのページをご覧ください。



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