周波数別楽しみ方アラカルト


 アマチュア無線で運用できるバンドには周波数ごとにさまざまな特徴があります。
 ここでは、バンド別の特徴について簡単に紹介しましょう。
 ここに紹介した各バンドより、さらに高い周波数帯にもアマチュア無線が運用できる周波数帯がありますが、ここでは運用者の多い周波数帯をピックアップしています。
 また、1.9MHzバンドは周波数の分類上は中波帯(MF)に属していますが、便宜上HF帯の項で紹介します。

※各バンドのタイトルに(1)(2)(3)・・・とあるのはそのバンドで電波を発射することができるアマチュア無線の資格で、(1)は第1級、(2)は第2級、(3)は第3級、(4)は第4級アマチュア無線技士をさします。



HF帯



●1.9MHzバンド(1)(2)(3)
電信専用のバンドなので、第3級アマチュア無線技士以上の資格がないと使用できません。昼間は地表波による伝搬が中心で、夜間から早朝にかけて電離層反射による伝搬をします。
 夜になると、遠くの放送が聞こえてくる中波放送(AMラジオ)の電波の飛び方と非常に似ています。

●3.5/3.8MHzバンド(1)(2)(3)(4)
3.5MHz帯と3.8MHz帯は別の周波数帯ですが、周波数も近く飛びの性質もよく似ています。先に紹介した1.9MHz帯と同様に夜間によく飛ぶバンドで、日本国内局との比較的安定した交信が可能です。また海外局との交信も可能です。 このバンドを運用する上での難点は、都市部や住宅密集地のハムには、とても設置できないほど長くなってしまうアンテナでしょう。そんなみなさんが、「どうしても運用してみたい…」という場合には、長いアンテナが設置できる広い空き地や河川敷など、フィードでの移動運用を考えてみてはいかがでしょうか。

●7MHzバンド(1)(2)(3)(4)
海外交信ももちろんOKですが、特に国内交信のメインストリートともいえるバンドです。バンド内を聞いているとSSBやCWで1日中、日本のどこかの局が聞こえています。このバンドは運用局数に比べてバンド幅がとても狭いので、バンド内はいつも大混信状態と言っても過言ではありません。 このバンドを運用する際には、大混信の中から相手局のシグナルを確実に聞き分けるテクニックと、できるだけ短時間で交信を済ませるコツを身につけましょう。

●10MHzバンド(1)(2)
第2級アマチュア無線技士以上の資格で運用できる電信専用のバンドです。バンド幅が狭いのですが、安定した遠距離交信が可能です。

●14MHzバンド(1)(2)
海外交信のメインストリートともいえます。海外交信を楽しむハムが毎日のように、さまざまなモードでにぎやかに交信を楽しんでいます。 DXペディション(後述)局や珍局も、必ず運用するバンドですので、海外交信局数を稼ぐには絶対欠かせないバンドといえます。 このバンドで運用するには、第2級アマチュア無線技士以上の資格が必要です。

●18MHzバンド(1)(2)(3)
14MHz帯に比較的近い飛びの性格を持った国際バンドです。14MHz帯同様、海外とも安定した交信が可能なバンドですが、14MHz帯と比べると運用者が少ないようで穴場のバンドともいえます。第3級アマチュア無線技士以上の資格で運用できます。

●21MHzバンド(1)(2)(3)(4)
国内・海外両刀使いのバンドで、これからHF帯をはじめようという方々にはぜひ一度挑戦してみて欲しいバンドです。電離層の状態によって、国内交信も海外交信も快適に楽しめます。現在は、あまりコンディションに恵まれていませんが、今後コンディションが上昇してきますので期待のバンドです。

●24MHzバンド(1)(2)(3)(4)
先に紹介した21MHz帯と後述の28MHz帯の中間的な性質を持ったバンドです。この周波数では21MHz帯の電離層反射に加えて、突発的に発生する電離層(スポラジックE層=Eスポ)のおかげで思いがけない遠距離の局との交信が楽しめるケースもあります。

●28MHzバンド(1)(2)(3)(4)
HF帯の中で唯一FMモードによる運用が許可されるバンドです。28MHz帯FMの熱心なファンも数多くおり、モービル運用も盛んです。 また28MHz帯は太陽活動が活発になって、コンディションが上昇すると快適にDX交信が楽しめるバンドです。夏季にはEスポ(スポラディックE層)発生でより、思いがけないDX交信も楽しめます。

VHF帯




●50MHzバンド(1)(2)(3)(4)
50MHz帯の電波は普段見通しへの伝搬が中心となります。50MHz帯愛好者に移動運用のファンが多いのはそのためでしょう。
 太陽活動が盛んになってくると、異常伝搬などでとてつもなく遠くの海外局との交信ができたりするのもこのバンドのオモシロイところです。それも、何の前触れもなく地球の裏側や南太平洋の島々の局の声が聞こえてくるのですから本当にスリル満点です。
 また、Eスポによる遠距離交信も期待でき、偶然性に満ちたスリリングなバンドといえるでしょう。
 50MHz帯はAMモードが根強く生き残るバンドとしても有名です。熱心な50MHzAM愛好者によってAMモードが守られているのです。


●144MHzバンド(1)(2)(3)(4)
国内全域で考えれば、数あるアマチュアバンドの中で最も利用者の多いバンドです。ほどほどの長さのアンテナで“それなり”(!?)に飛んでくれるところが魅力の一つなのでしょう。 また、144MHz帯は次に紹介する430MHz帯と組み合わせて衛星通信を楽しむ周波数でもあります。アマチュア衛星「ふじ3号」を使った交信も、144MHz帯を地上からの送信用(アップリンク)に使っています。

UHF帯



●430MHzバンド(1)(2)(3)(4)
ご近所のハム仲間とのラグチュー(おしゃべり)をはじめとして、レピータ交信、パケット通信など、今最も利用者の多いバンドです。小さなハンディートランシーバー+とても短い付属のホイップアンテナでおしゃべりが楽しめる手軽さが魅力です。 また、430MHz帯はパケット通信のメイン周波数の一つです。全国津々浦々でアマチュア局がボランティアで設置したRBBS局がデータや電子メールの交換・転送を行なっています。 先にも紹介しましたとおり、430MHz帯は144MHz帯と組み合わせて衛星通信を楽しむ周波数でもあります。アマチュア衛星「ふじ3号」を使った交信も、430MHz帯を地上への送信用(ダウンリンク)に使っています。「ふじ3号」のデジトーカは、小型の430MHz帯ハンディートランシーバでも受信できますので、「ふじ3号」の運用スケジュールなどをよくご覧になって受信に挑戦してみてください。

●1200MHzバンド(1)(2)(3)(4)
40MHzもの広大なバンド幅を持つ1200MHz帯の電波の飛びは、非常に直進性が強く、ビル反射や山岳回折なども頻繁に起こります。この反射や回折による複数方向からの電波の干渉などで数センチ動いただけで信号強度が変化したりするなど、UHFバンドではありますが、マイクロ波帯の持つ特有の性質を実体験することも可能です。 また、430MHz帯と同様全国各地にレピータ局が設置され、パケット通信、アマチュアテレビの運用も行なわれています。 何しろバンド幅が広いので混信も少なく、ご近所のハム仲間とのんびりとラグチューや各種の通信実験を楽しむことができます。大手無線機器メーカーからも各種の1200MHz帯モデルが登場していますので、混信の少ない1200MHz帯でオンエアーしてみませんか。

●それ以上の周波数のアマチュアバンド(1)(2)(3)(4)
2.4/5.6/10.1GHzを筆頭にさらに高い周波数にもアマチュアバンドの割当があります。特に5.6GHz以上の周波数では大手無線機器メーカーによる無線機の販売もほとんどないため、運用するには無線機やアンテナを自作するしかないのが難点です。 これらのバンドについては、さまざまな可能性を秘めていますので、入門者としてもぜひ普及を期待したいところです。


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