会員のみなさまへ

　会員のみなさまへ

　新法人となって初めての第１回定時社員総会が終了しました。社員のみなさま、また、ご支援いただいた会員のみなさまにお礼申し上げます。
　今回の総会は、一般社団財団法の規定に沿って設けられました定款、規則、社員総会議事運営規程等の定めにより開催されました。議事は、公正かつ厳粛に進行できるよう細心の注意を払って運営いたしましたが、議決を得るための過程及びその結果について多くのご意見を頂いております。法律論をかざし自己擁護をするものではありませんが、運営の指針は一般社団財団法人法など公益三法を根拠に承認された定款、規則、社員総会議事運営規程がすべてであり、それ以外の方策はありません。
　この執行手順とＪＡＲＬのこれまでの経験との乖離が時として誤解を招いたり、不満をいだく要因となっていることも承知しております。
　特にご意見が多いことは、会員の選挙で選ばれた理事の候補者を、社員総会の場に諮ってさらに役員就任の議決を受けなければならないことの疑問や、その選考過程の情報提供などについてであり、厳しい提言を受けています。誤解のないように申し上げれば、会員の選挙によって選ばれたのは「理事の候補者」であって社団法人時代のように「理事そのものではない」ということを認識していただき、一般社団財団法人法第63条第１項及び定款第21条第２項の規定によって社員総会の決議を得て初めて役員に就任できるとなっていることです。
　これらは、あくまで現行法の規定により制定した定款による運営であり、他の団体も例外なく同じ運営を図っているもので、我々の運営を例外とすることはできません。
　しかしながら、今回の役員選任の結果として、一時的に本部長不在のエリアが発生したことについては、組織として大きな問題であることを認識しこの解決をはかり、空白時間の解消を速やかに進めたいと思っております。
　今後はこれ以外にいただいたご意見の内容を含め精査しながら、本来のＪＡＲＬの姿である会員がアマチュア無線を楽しみながら作る組織をめざし実情に沿った運営が可能となるよう努めたいと思います。
　アマチュア無線の更なる発展のため、過去の慣習にとらわれず、アマチュア精神の拠り所となる運営を心がけて参ります。なにとぞ、暖かいご支援と時として厳しいご提言を願いごあいさつとさせていただきます。

　平成２４年６月２８日
　一般社団法人日本アマチュア無線連盟　会長・理事稲毛　章(JA5MG)