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January 2008 NEWS TOPICS INFORMATION


電波法関係手数料令の一部改正(平成20年4月1日施行)
【アマチュア局の免許(再免許)の電子申請の手数料が値下げ】

 平成20年1月25日付けの官報に、電波法関係手数料令の一部を改正する政令が公布され、平成20年4月1日より施行されます。

 今回の改正でアマチュア無線に関係するものとしては、電子申請による免許申請および再免許申請の手数料の変更があります。

 アマチュア局の免許(再免許)の電子申請については、これまでも申請書類によるものより、若干割安な手数料が設定されていましたが、今回の改正では次表のように電子申請の場合の手数料が大幅に値下げとなります。

 なお、申請書類(書面)による免許申請および再免許申請の手数料については従来通りで変更ありません。

区分 申請書類による申請手数料
(変更なし)
電子申請による申請手数料
平成20年3月31日まで 平成20年4月1日より
免許申請(50W以下) 4,300円 4,200円 2,900円
免許申請(50W超) 8,100円 7,900円 5,500円
再免許申請 3,050円 2,950円 1,950円

(1月25日)




日本大学のSEEDS、東京工業大学のCute-1.7+APD IIを含む6機の超小型アマチュア衛星2008年3月の打ち上げか?

 打ち上げが遅れている、日本大学のSEEDS、東京工業大学Cute-1.7+APD IIを含む6機の超小型アマチュア衛星の打ち上げ予定が、2008年3月に仮決定した模様です(今後も変更の可能性はあります)。

 現在、インド南東部スリハリコタの Satish Dhawan Space Centre(SHAR=サティッシュ・ダワン宇宙センター)ではPSLV-C9ロケット(Polar Satellite Launch Vehicle=極軌道衛星打上げ用ビークル)の組み立てがおこなわれて、1月17日現在で第1段・第2段ロケットの組み立てが完成し、引き続き第3段・第4段の組み立て及び、搭載衛星の組み込みがおこなわれる模様です。

 今回の打ち上げの主衛星は、ISRO(Indian Space Research Organization=インド宇宙研究機構)の高分解能立体視画像取得衛星Cartosat-2Aと、同国の地球観測衛星TWSAT(Third World Satellite)ですが、これらに相乗りする6機の超小型アマチュア衛星は2月中旬ごろに現地でロケットへの装着がおこなわれ、3月上旬の打ち上げというスケジュールが予定されている模様です。

 打ち上げられる予定の、各超小型アマチュア衛星の仕様について、あらためて簡単に紹介しますと次のとおりです。

 日本の2機を含めて、ぜひ打ち上げに成功して欲しいものですが、今回の6機の超小型アマチュア衛星のうち、特に注目なのはオランダ、デルフト工科大学の「DELFI-C3」でしょう。

 同衛星は、3カ月のテレメトリー送信ミッションの後、「リニア中継器」への切り替えが予定されており、切り替えが無事終了した暁には、現在地球を周回中の運用可能なアマチュア衛星の中では、JARLの「ふじ3号」同様、貴重な「リニア中継器搭載アマチュア衛星」となります。

SEEDS日本大学中村・宮崎研究室

★コールサイン JQ1YGU(予備免許)
★運用周波数(ダウンリンク)
 437.485MHz CW/FM(デジトーカ・SSTV)/FSK1200bps AX.25

Cute-1.7+APD II東京工業大学松永研究室
★コールサイン JQ1YTC(予備免許)
★運用周波数

  • ダウンリンク(ビーコン): 437.275MHz CW
  • ダウンリンク(パケットテレメトリ): 437.475MHz FM AFSK 1200bps/FM GMSK 9600bps AX.25/SRLL
  • アップリンク(サービス) :1267.6MHz FM GMSK 9600bps AX.25/SRLL

CANX-2トロント大学(カナダ)
★周波数(詳細未発表)

  • テレメトリー:144MHz帯CW
  • アップリンク:430MHz帯(AX.25プロトコルではない)
  • ダウンリンク:2400MHz帯(AX.25プロトコルではない)

AAUSAT-IIオルボア大学(デンマーク)
★周波数(アップリンク/ダウンリンク/テレメトリー)
 437.425MHz AFSK & FSK 1200-9600bps AX.25およびFM/CW

COMPASS-1アーヘン大学(ドイツ)
★周波数

  • テレメトリー: 437.405 9600bps FSK AX.25
  • ビーコン: 437.275 CW

DELFI-C3デルフト工科大学(オランダ)
★周波数

  • テレメトリー:145.870MHz 1200 Baud BPSK AX.25 400mW
  • テレメトリー(バックアップ): 145.930MHz 1200Baud BPSK AX.25 400mW
※この衛星は、打ち上げ後3カ月間のミッションは、テレメトリーの送信のみとなりますが、このミッション完了の後、次のようにリニア中継器モードに切り替えられる予定です。
  • アップリンク:435.570〜435.530MHz
  • ダウンリンク:145.880〜145.920MHz (逆へテロダイン) 400mW PEP
  • 中継器モードビーコン:145.870MHz CW

(1月24日)




アナログ音声中継のアマチュア衛星として蘇ったAO-16(PacSAT)

 アマチュア衛星AO-16(AMSAT-OSCAR16、PacSAT、写真右)は、1990年1月22日に、デジタル通信用として打ち上げられたマイクロサットタイプのアマチュア衛星です。AO-16は、JARLの「ふじ(1号〜3号)」と同様、JDモードのストアアンドフォワード(Store and forward=蓄積転送)タイプのデジタル中継器(アップリンク144MHz MFSK、ダウンリンク430MHz BPSK)が搭載された衛星ですが、昨年ハードウエアの障害が発生し運用停止の状態が数カ月間続きました。

 AO-16は管制チームの復旧作業により、昨年11月にテレメトリーの送信を再開しましたが、その後も復旧作業のため、利用が不可能な状態になっていました。

 しかしARRLが1月23日付けで報じた記事によると、AO-16は管制チームの復旧作業により、本来の「デジタル中継のアマチュア衛星」としてではなく、「アナログ音声中継のアマチュア衛星」に生まれ変わって蘇った模様です。

 以下に、ARRLの記事を翻訳、転載してご紹介します。

★彡 AO-16(PacSAT)が音声中継サービス
    (アップリンクFM、ダウンリンクSSB)

 アマチュア衛星AO-16(AMSAT-OSCAR-16、PacSAT)は、ハードウエア障害により最近は運用が不可能な状態となっていました。そのかたわら、衛星の管制チームはAO-16に搭載されたコンピュータの障害からの復旧作業をおこなっていました。

 現在、AO-16は管制チームの復旧作業により、アップリンクにFM音声を使用し、ダウンリンクにSSBを使用する音声レピータとしての活用が可能となっており、試験運用が特に期限を設けられることなくおこなわれています。

★彡 AO-16の復旧作業

 AO-16の復旧作業はおよそ6カ月前から開始され、管制チーム(ブルース・ラーン氏(WB9ANQ)、ジム・ホワイト氏(WD0E)、マーク・ハモンド氏(N8MH))は衛星のソフトウエアのほとんどすべてを再ロードすることを試みました。管制チームはメモリーのテストを実施し、ソフトウエアの再起動の妨げとなるハードウエア障害を発見しました。

 AMSAT副会長のドリュー・グラスブレナー氏(KO4MA)は、「AO-16に搭載のコンピュータ・システムが故障して、運用停止を決定する議論になっていましたが、ジム・ホワイト氏(WD0E)とトム・クラーク氏(K3IO)が、ローレベル・コマンドにより復旧を試みました」と語っています。

 AO-16に搭載されたローレベル・コマンドの1つに「アップリンク受信機をダウンリンク送信機に直接接続する」というものがあります。しかし、アップリンク受信機は一般的なFM受信機で、ダウンリンク送信機はBPSK送信機です。ダウンリンクはDSB(両側波帯)であることから、管制チームのマーク・ハモンド氏(N8MH)は、ひとまずこのコマンドをAO-16に設定して、試験を実施しました。

★彡 アナログ音声中継のアマチュア衛星として蘇ったAO-16

 グラスブレナー氏は「受信機にUSBかLSBのいずれかを設定すると、非常に強力なダウンリンクがよく聞こえてきます。まるでリニア中継器のようです。しかもFM衛星と同様アップリンクの周波数調整の必要がありません。個人的な実験ではアップリンクの周波数調整の必要もなく、非常に低い軌道でもアクセスすることができました。無指向性アンテナと430MHz帯プリアンプがあれば使える簡単な衛星です」と語っています。

 また「特に期限は設けず運用を開放して試験を実施しています。運用中のAO-16のアップリンクは145.920MHzのFMで、ダウンリンクは437.026MHzのSSB(±ドップラーシフト)です。試験運用中のAO-16で運用する場合は、ダウンリンクを聞くことができる範囲で適切な、最小限のパワーにより運用をおこなってください。また運用に成功したら、E-mailで報告書を送ってください。生まれ変わったAO-16の“新たな生涯”をお楽しみください」と呼びかけています。

【レポートの送付先メールアドレス】ao16(アットマーク)amsat.org
※上記メールアドレスは、スパムメール防止のため「@」を(アットマーク)と表記しています。

(記事出典:ARRL Web、写真:AMSAT

(1月24日)




関西アマチュア無線フェスティバル2008(KANHAM2008)
 今年は初夏(7月19・20日)開催

 JARL関西地方本部は、今年も関西アマチュア無線フェスティバルを、7月19日(土)・20日(日)の2日間、大阪府池田市の「池田市民文化会館」(大阪府池田市天神1-7-1)で開催します。

 今年は当初開催を予定していた、5月24日・25日が「第50回通常総会」(よさこい高知総会)の日程と重なってしまったことから、日程変更の都合で初夏の7月の開催となりました。

 「関西アマチュア無線フェスティバル2008」(KANHAM 2008)は、下記の要領で開催される予定です。

【開催時間】
・7月19日(土)10:00〜17:00
  関西地方本部大会(12:30開会、13:00閉会)
  関ハムパーティー(18:00〜)
・7月20日(日)10:00〜16:00

 現在、実行委員会により、さまざまなイベント等の企画検討が進められていますが、毎年、「あっ!」と驚く「ユニークな楽しい催事」が登場する「KANHAM」ですから、今年の企画催事も大いに期待できそうです。

 詳細は実行委員会のホームページに紹介されるほか、JARL NEWSやJARL Webなどにも順次紹介の予定です。お楽しみに!

昨年の「関西アマチュア無線フェスティバル2007」のようすはこちら

(1月22日)




日本無線協会本部(東京・晴海)が2月17日(日)に開催する、「当日受付・即日結果発表の3・4アマ国家試験」の受験を予定されている方に重要なお知らせ(交通規制について)

 2月17日(日)に、東京・晴海の日本無線協会で実施される「当日受付・即日結果発表の3・4アマ国試」を受験される方に重要なお知らせです。

 2月17日(日)は、東京マラソン2008が実施されるため、都内の主な幹線道路や首都高速に交通規制が実施されます。都営バスをはじめ、交通機関に大幅な乱れが発生することが予測されますので、当日受験される方は、時間に余裕をみておでかけください。

 なお有楽町・銀座方面から晴海に向かう晴海通りは、当日09:30ごろから15:00過ぎまで片側通行禁止の交通規制がおこなわれるため、都営バスの正常なダイヤでの運行は期待できません。
 当日、国家試験を受験される方は、都営地下鉄大江戸線勝どき駅」(下車徒歩約7分、地図は日本無線協会のWebサイトより転載)のご利用をお勧めします。

 お近くの方で当日受験予定の方がいらっしゃれば、ぜひお伝えください。

【「東京マラソン2008」開催に伴う交通規制のお知らせ(警視庁)】
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotu/marason2008/marason2008.htm

(1月22日)




日本無線協会が平成20年度の国家試験開催案内を発表

 日本無線協会は平成20年度(平成20年4月1日〜平成21年3月31日)に実施の、第1級〜第4級アマチュア無線技士国家試験の開催案内を、このたび正式に発表しました。

 国家試験は居住地の管轄エリア以外の開催地での受験も可能です。他エリアでの受験を希望する場合は、受験希望地を管轄している日本無線協会支部(本部)に受験申請書を提出してください。
 なお、日本無線協会沖縄支部は平成20年1月21日から所在地が変わっていますので、那覇市での受験を希望される方は注意してください。

【第1級・第2級アマチュア無線技士】

 例年通り、第1級および第2級アマチュア無線技士の国家試験については、次表のとおり4月期、8月期、12月期に開催されます。

資格別 試験期 実施日 試験科目及び試験開始時刻
第1級アマチュア無線技士 4月期 4月12日(土) 法規→09:30
電気通信術→11:40
無線工学→13:00
8月期 8月31日(日)
12月期 12月13日(土)
第2級アマチュア無線技士 4月期 4月13日(日) 法規→09:30
電気通信術→11:40
無線工学→13:00
8月期 8月30日(土)
12月期 12月14日(日)

 国家試験の開催地は次のとおりです。

東京都・札幌市・仙台市・長野市・金沢市・名古屋市・大阪府・広島市・松山市・熊本市・那覇市

 各期の国家試験の受験申請書の受付期間は次のとおりです。
○4月期…… 平成20年2月1日(金)〜20日(水)
○8月期…… 平成20年6月1日(日)〜20日(金)
○12月期…… 平成20年10月1日(水)〜20日(月)

 4月期の受験を計画されている方は、平成20年2月1日〜20日が受付期間となりますので、受験申請書の提出忘れがないようにご注意ください。

 詳細は日本無線協会が発表の、
「平成20年度 第1級及び第2級アマチュア無線技士国家試験案内」(PDF形式)をご参照ください。

【第3級・第4級アマチュア無線技士】

 平成20年度の第3級および第4級アマチュア無線技士国家試験は、次の開催地で実施されます。

地方 開催地及び試験開催月
関 東 東京(20年5/7/9/11月、21年1/3月、注1注2)・宇都宮(20年10月)
東 海 名古屋(20年4月〜21年3月の各月)・静岡(20年8月、21年1月)
近 畿 大阪(20年4/5/6/8/9/11/12月、21年1/3月、注1
中 国 広島(20年5/8/11、21年1月)・松江(20年7月)・岡山(21年3月)
四 国 松山(20年5/7/11月、21年2月)・高松(20年9月)
九 州 熊本(20年6/10月、21年2月)・鹿児島(20年6月)・福岡(20年8/12月)・大分(20年9月)・長崎(20年11月)・北九州(21年3月)
沖 縄 那覇(20年5/8/11、21年2月)
東 北 仙台(20年5/8/11月、21年2月)・秋田(20年5月)・青森(20年6月)・盛岡(21年1月)
北海道 札幌(20年4月〜21年3月の毎月)・帯広(20年7月)
北 陸 金沢(20年4/6/8/10/12月)
信 越 長野(20年4/7/10月、21年1月)・新潟(20年6/11月)

■(注1)第3級・第4級アマチュア無線技士の臨時試験

 日本無線協会では、ハムフェア2008(東京都江東区有明)及び第13回関西アマチュア無線フェスティバル(大阪府池田市)の開催に併せて、第3級及び第4級アマチュア無線技士の当日受付・即日結果発表の臨時試験をおこないます。
日時 試験会場 資格 試験開始時刻 定員 受付開始時刻
20年7月19日 池田市立青年の家
(大阪府池田市天神1-9-3)
第4級 2回(10:30、14:00) 1回60名 会場で09:30から
20年7月20日 第3級 1回(13:00)
20年8月23日 東京ビッグサイト会議棟
6階605会議室
(東京都江東区有明)
第3級 1回(12:30) 1回150名 会場で11:00から
第4級 2回(10:30、14:00) 会場で09:00から

 アマチュア無線に興味のある、ご家族やお知り合いの方がいらっしゃいましたら、両イベントの見学を兼ねて、ぜひ国家試験の受験をオススメください。
 また、即日結果がわかりますので、現在第4級をお持ちの方は、この機会にぜひ第3級の資格に挑戦してください。
 この臨時試験は、
近畿地方や関東地方以外にお住いの方も受験が可能です。

■(注2)日本無線協会本部の当日受付・即日結果発表国家試験

 日本無線協会本部(東京都中央区晴海3-3-3)は、東京ビッグサイトの臨時試験開催月の8月を除く毎月第3日曜日に、当日受付即日結果発表の「第3級及び第4級アマチュア無線技士」国家試験を開催しています。アマチュア無線に興味のある、ご家族やお知り合いの方がいらっしゃいましたら、ぜひ受験をオススメください。
 また、即日結果がわかりますので、現在第4級をお持ちの方は、この機会にぜひ第3級の資格に挑戦してください。
 この国家試験は、
関東地方以外にお住いの方も受験が可能です。

平成20年 4月20日、5月18日、6月15日、7月20日、9月21日、10月19日、11月16日、12月21日
平成21年 1月18日、2月15日、3月15日

 なお上記、「臨時試験」及び「日本無線協会本部の当日受付・即日結果発表の国家試験」の受験を希望される方は、当日、申請料等のほか証明書用写真(2枚)の準備が必要です(受験申請書は会場で購入できます)。

 第3級・第4級国家試験の日程及び詳細は日本無線協会が発表の、
「平成20年度 第3級及び第4級アマチュア無線技士国家試験案内」(PDF形式)をご参照ください。

(1月21日)




日本無線協会沖縄支部の所在地が変わります。

 日本無線協会沖縄支部は、事務所の移転に伴い所在地が次のとおり変更になります。

  1. 移転の日 平成20年1月21日(月)
  2. 新所在地 〒900-0027 沖縄県那覇市山下町18番26号 山下市街地住宅
    ※平成20年1月20日までは、「〒900-0025 沖縄県那覇市壷川3-2-6 壷川ビル」です。

 なお、電話番号・FAX番号は、同日以降次のとおり変更になります。
 電話098-840-1816、FAX098-840-1817

(1月16日)




政府インターネットテレビに「総務省の電波監理」に関する番組が紹介されています。

 日本の行政や、諸官庁の業務の紹介等の広報を目的として、政府は「政府インターネットテレビ」のサイトを開設しています。

 このサイトでは、政府の広報や諸官庁の業務に関する、さまざまな番組が配信されますが、2007年12月13日付け配信の「この人に聞く」(チャンネル24)で、総務省の電波監理に関する興味深い番組が取り上げられています。

 この番組は、総務省の電波監理の現状を「関東総合通信局」の活動から紹介しているもので、電波監理の現場や実情等が詳細に紹介されています。
 興味のある方は、ぜひご覧になってみてください。

(1月10日)




新しいソーラーサイクルの特徴を示す太陽黒点群がついに出現!

 情報通信研究機構(NICT)の宇宙環境計測グループは、2008年1月1日付けで、
 新しい太陽周期の始まりか?
と題して、ソーラーサイクル24に関する記事を発信しています。

 NICTの宇宙環境計測グループには、「太陽活動そのものを研究する研究者」のチームと、「太陽活動に伴う電離圏を研究する研究者」のチームがあります。

 今回の記事は、後者の「電離圏を研究する研究者のチーム」による発表で、前者の「太陽活動の研究者チーム」の研究者の方にお願いした「JARL NEWS2008年冬号の特集記事」は、今回の「電離圏の研究者チームの記事」より少し慎重なスタンスでしたが、「太陽の高緯度地域の太陽黒点の発生はしていないものの、磁場の動きを見ると、新たなサイクルスタートの兆候は見られるようである」ということで見解は一致していました。

 NICT宇宙環境計測グループはさらに、1月5日発表の「宇宙天気ニュース」で、
 「太陽面の北緯30度付近に、新しく第981黒点群が出現した。この黒点群は先に出現した、第980黒点群とは逆転した極性を持つもので、太陽の新しい活動周期に見られる極性の黒点群である」と報じています。
 この第981黒点群は、新しい活動周期(ソーラーサイクル24)の特徴を持っているものとされます。
 今後も、ソーラーサイクル24の動向には目を離せません。

 なお、ソーラーサイクル24に関する記事は、NASAやベルギーの太陽データ分析センターSIDCからも発表されています。

○SCIENCE@NASA, NASA(2007年12月14日づけ)
Is a New Solar Cycle Beginning?
○Solar Influences Data Analysis Center
SIDC, Royal Observatory of Belgium
(2007年12月13日づけ)
Welcome to solar cycle 24

(1月7日)



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