Howard International House
2004年2月16日〜20日 台湾・台北市 Howard International House で開催


● 第12回IARU第3地域総会(台北)審議概要
● 2月20日 全体会議を終え、総会終了!
● 2月19日 全員で記念写真
● 2月16日 Reg.3総会開会
● 2月13〜14日 理事会開催
● 2月12日〜 記念局 BV0IARU
初日の全体会議


● 第12回IARU第3地域総会(台北)審議概要
2004年2月26日
1.開催日時 2004年2月16日〜2月20日
2.開催場所 台湾台北市「ハワード・インターナショナル・ハウス」
3.参加加盟団体等
  (1) 参加加盟団体 ARM(マカオ)、ARRL(アメリカ)、ARSI(インド)、CRSA(中国)、CTARL(台湾)、FARA(フィジー)、HARTS(香港)、JARL(日本)、KARL(韓国)、MARTS(マレーシア)、NZART(ニュージーランド)、PARA(フィリピン)、PIARA(ピトケアン)、RAST(タイ)、SARTS(シンガポール)、WIA(オーストラリア) (合計46名)
  (2) 委任状参加 ARANC(ニューカレドニア)、ARCOT(トンガ)、BARL(バングラデシュ)、ORARI(インドネシア)、PARS(パキスタン)、RSGB(イギリス)、RSSL(スリランカ)、VARC(ベトナム)
  (3) その他 IARU Reg.3(8名:理事、事務局長、コーディネーター)、IARU(副会長)、IARU Reg.1(3名)、IARU Reg.2(1名)、その他(9名)
4.会議概要
  (1) 2月15日:19:00より代表者会議が開催され、各委員会議長や議事進行等について打ち合わせが行われました。
  (2) 2月16日:09:00から開会式が行われ、台湾の主管庁DGTの蔡局長、CTARL会長林氏(BV5AF)、BV2A陳氏、ワードローIARU副会長(VK3ADW)、ジョンソン第3地域議長(ZL2AMJ)から挨拶があり、蔡局長が開会を宣言しました。
  (3) 議長にBV2FB楊氏を選出して全体会議に移りました。設置された委員会は、資格審査・選挙委員会(委員長W6ROD)、財政委員会(委員長VU2RCR)、編集委員会(委員長VK3KT)、さらに16日には加盟団体に関する憲章改正や新たな加盟申請に関する種々の議案に関しては総会議長を委員長とした特別委員会を組織して検討することになり、それぞれの委員会が担当する内容を審議し、全体会議で承認されました。
  ◎理事・事務局長・委員等の選出(資格審査・選挙委員会)
理事の改選では日本のJJ1OEY関戸氏が最高点で再選、そのほかVK2BPNナイッシュ氏(オーストラリア)、HL1IFMパーク氏(韓国)、9V1UVセルバデュライ氏(シンガポール)、VU2RCRラムチャンドラ氏(インド)がそれぞれ選出されました。またReg.3議長にはVK2BPNナイッシュ氏が選ばれました。また事務局長には信頼が絶大なJA1KAB小室氏が満場一致で再選されました。また各種委員会の委員長には、ARDF委員長にはJA1HQG有坂氏、STARSの委員長にJA1DM海老沢氏がそれぞれ再選されました。JA1UE本間氏も監事に再選されました。
  ◎予算(財政委員会)
基本的には第3地域事務局案が受け入れられました。(会費の値上げはなし)
  ◎第3地域憲章改正およびASARAのIARU加盟申請(特別委員会付託、委員長は議長兼任)
これらの議案に関しては意見が対立しましたが、そもそもIARU R3は趣味の団体であるので、円満な解決をはかるために、それぞれの主張に間違いがなくても、相手を理解し、お互いに謝るという気持ちでまとめることにしたい。
 ASARAのIARU加盟申請をIARU ACに提出すべき旨の議案は、元々R3本会議の議題としてそぐわないので提出者により取り下げられましたが、上述のとおり、円満な解決をはかるために特別委員会としてはASARAの申請の意を汲んで解決することになりました。
  (4) そのほかの議題についてはワーキンググループが2つ組織されWG-1は政策関係(STARSなども含む)、WG-2は技術関係(ARDFなども含む)で、75の提案議題のほとんどが、どちらかのWGで審議されました。  
  ◎WG-1 議長Terry Carrell(ZL3QL)
政策的な課題を検討するWG-1は今後3年間の活動に関して多くの意見が提出され討議されました。PLC問題では日本におけるJARLの対応が評価され、また「The IARU Region 3 Newsletter」発行にあたっての尽力が感謝されました。その他、会員減少対策、LF(130〜190kHz)帯の要求、共通免許の検討、STARS(開発途上国支援)の継続などが決議されました。
  ◎WG-2 議長Ray Gerrard(HS0ZDZ)、Jim Linton(VK3PC)
WG-2ではアマチュアの日常にもっとも関係のある運用、技術問題の検討を行いました。ここではアマチュアバンドへの侵入電波モニターならびにIBP計画(国際ビーコンJA2IGY)へのJARLの積極的な努力が評価されました。またバンドプランの改正を含めたアマチュアへのデジタル技術の導入、PLC対策活動などについてJARLが報告、各国の連盟の参考にされました。その他、第3地域におけるARDFの普及など、多くの事項が決議されました。
5.次期開催地
   次期開催地としてインドから同国のバンガローで開催したい旨の提案があり、他に立候補地はなく、2006年9〜11月の開催が決まりました。






● 2月20日 全体会議を終え、総会終了(速報)

最終日全体会議

 台湾の台北市で開催されたIARU第3地域の第12回総会は、2月16〜19日にワーキンググループと各種委員会が開かれ、20日には全体をまとめる総会がおこなわれ、WG-1、WG-2、各種委員会の審議結果などの承認や改正がおこなわれ、全てを終了しました。
 理事の改選では、日本から立候補したJJ1OEY関戸氏が最高点で再選され、そのほかの理事にはVK2BPNナイシュ氏、HL1IFMパク氏、9V1UVセルバデュライ氏、VU2RCRラムチャンドラ氏が選出されました。またReg.3議長にはVK2BPNナイシュ氏が選ばれました(写真左:新旧議長の交代)。
 事務局長には信頼が絶大なJA1KAB小室氏が人気が高く満場一致で再選されました。また、日本からはARDF委員長にはJA1HQG有坂氏、STARSの委員長にJA1DM海老沢氏がそれぞれ再選されました。JA1UE本間氏も監事に再選されました。
 次回の開催地には2006年9月、インドのバンガローでの開催が決定しました。




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● 2月16日 第12回Reg.3総会 開会
開会・全体会議
   2月16日、台北市Howard International House内で、第12回Reg.3総会が始まった。写真は全体会議の模様、左手前にJARL代表団の姿が見える。


 IARU第3地域の第12回総会が、台湾・台北市のハワード・インターナショナル・ハウスにおいて、2月16日開会しました。総会では、まず開会式が開催され、台湾のDGT蔡局長、CTARL会長林氏(BV5AF)、BV2A陳氏、ワードローIARU副会長(VK3ADW)、フレッド・ジョンソンReg.3議長(ZL2AMJ)などから挨拶がおこなわれました。
 次いで、議長にBV2FB楊氏を選出して全体会議に移りました。

JA1AN原JARL会長(中央)
   会議に出席するJA1AN原昌三JARL会長(中央)その左は、JARL事務局菅原光宏国際課長


 まず、ワーキンググループが2つ組織され(かっこ内がWGのリーダー)ました。

 WG-1 Terry Carrell (ZL3QL)
 WG-2 Ray Gerrard (HS0ZDZ)

 WG-1は、政策関係(STARSなども含む)、WG-2は、技術関係(ARDFなども含む)で、75の提案議題のほとんどが、どちらかのWGで審議され、最終的に全体総会で諮られます。
 なお、おもな議題としては、アマチュア無線の振興策・PLCの問題、侵入電波(南方海上に発生する27〜29MHzの妨害電波も、もう話題にあがっています)など、幅広い議題が提出されています。

WG−1の会議の模様
   WG-1の会議の模様 Terry Carrell氏(ZL3QL)がリーダーとなったWG−1、政策関係についてのワーキンググループで、STARSなどに関する議題も取り上げられている。


 そして、次の3つの委員会が設置され、委員長および委員が決定しました。

1. Credentials and Elections Committee
  Convenor: Rod Stafford W6ROD (ARRL)
  Members: Kan Mizoguchi VP6BK (PIARA)
Terry Carrell ZL3QL (NZART)
Keigo Komuro JA1KAB(Secretary)
2. Finance Committee
  Convenor: Chandru Ramchandra VU2RCR (ARSI)
  Members: Takenobu Kaieda JH1HNH (JARL)
Chung Kook Hyan HL1AUG (KARL)
Neil Penfold VK6NE (WIA)
Peter Norden ZL2SJ (NZART)
Paul Anderson VR2BBC (HARTS)
3. Editorial Committe
  Convenor: Brenda Edmonds VK3KT (WIA)
  Member: Paul Anderson VR2BBC (HARTS)
Jim Linton VK3PC (WIA)
 ここでも、提案された議題がメンバーによって専門的に審議されます。

 このあと、20日に総まとめの総会がおこなわれ、理事の選挙、事務局長の選挙、次期開催場所などの決定がおこなわれ、終了の予定です。


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開会時の出席は次の15団体:
ARM(マカオ)、ARRL(アメリカ)、ARSI(インド)、CRSA(中国)、CTARL(台湾)、FARA(フィージー)、HARTS(香港)、JARL(日本)、KARL(韓国)、NZART(ニュージーランド)、PARA(フィリピン)、PIARA(ピトケアン)、RAST(タイ)、SARTS(シンガポール)、WIA(オーストラリア)
 また、次の7団体が委任状で参加しています。
ARANC(ニューカレドニア)、ARCOT(トンガ)、BARL(バングラデシュ)、ORARI(インドネシア)、 PARS(パキスタン)、RSSL(スリランカ)、VARC(ベトナム)
 この他に、IARUワードロー副会長(VK3ADW)、IARU第1地域からは事務局長のG3BJ、G4JKSおよびDF5UGの3名、ならびに第2地域からは次期IARU副会長候補のVE6SHが参加しています。
※G3BJ、G4JKS(YL)の2人は共にRSGBの会長を務めたことがあります。


● 2月13〜14日 理事会開催

総会を前に開かれた理事会

  2月13・14日、総会を前に開かれた理事会。左から、HL1IFM ヤン・スーン・パーク理事(韓国)、VK2BPN ピーター・ナイシュ理事(オーストラリア)、9V1UV セルバデユライ理事(シンガポール)、ZL2AMJ フレッド・ジョンソン理事/議長(ニュージーランド)、JA1KAB 小室圭五 第3地域事務局長(日本)、JJ1OEY 関戸芳二理事(日本)、VK3ADW デビッド・ワードロー IARU 副会長(オーストラリア)。


● 2月12日〜 記念局 BV0IARU を運用

BV2Aとスタッフ 記念局、BV0IARUの準備をするCTARLの方々。中央は元気にスタッフを指揮する BV2A、ティム・チェン氏。
記念局BV0IARUの運用
記念局BV0IARUの運用
 国際アマチュア無線連合第3地域(IARU Region 3)の第12回総会が2月16日〜20日、台湾・台北市のハワード・インターナショナル・ハウスで開催されます。
 Reg.3総会は3年に一度開催されるもので、アジア・オセアニアの国や地域のアマチュア無線団体の代表が一堂に集まって、それぞれの国や地域のアマチュア無線の現状報告をはじめ、今後3年間にとるべき方策を検討するとともに、3年を任期とする役員選挙などもおこなわれる、第3地域では最高の権限を持つ会議です。
 日本からはJARL代表団としてJA1AN原 昌三会長(団長)、JH1HNH海江田威宣専務理事、JA1DM海老沢政良参与、JA1HQG有坂芳雄参与をはじめ、第3地域理事のJJ1OEY関戸芳二氏、第3地域事務局長のJA1KAB小室圭五氏が出席します。
 第1地域(欧州・アフリカ)と第2地域(北米・南米)の国や地域からもオブザーバーが多数参加します。
 


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【参考】第3地域の加盟団体はつぎの30団体です(平成16年1月現在)
1. ARANC(ニューカレドニア)
2. ARCOT(トンガ)
3. ARM(マカオ)
4. ARRL(アメリカ)
5. ARSI(インド)
6. BARL(バングラデシュ)
7. BARTS(ミャンマー)
8. BDARA(ブルネイ)
9. CORA(フレンチポリネシア)
10. CRSA(中国)
11. CTARL(台湾)
12. FARA(フィジー)
13. HARTS(香港)
14. JARL(日本)
15. KARL(韓国)
16. MARTS(マレーシア)
17. NZART(ニュージーランド)
18. ORARI(インドネシア)
19. PARA(フィリピン)
20. PARS(パキスタン)
21. PIARA(ピトケアン)
22. PNGARS(パプアニューギニア)
23. RAST(タイ)
24. RSGB(イギリス)
25. RSSL(スリランカ)
26. SARTS(シンガポール)
27. SIRS(ソロモン)
28. VARC(ベトナム)
29. VARS(バヌアツ)
30. WIA (オーストラリア)


■ なお、この第12回総会は昨年9月に台北市にて開催される予定でしたが、当時台湾でのSARS蔓延のため、本年2月に延期されたものです。



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