兵庫県尼崎市立杭瀬小学校の子供たちが
国際宇宙ステーションとの交信に成功
 6月18日(水)、兵庫県尼崎市の杭瀬小学校(明坂学校長)において、同校小学5年生と6年生の子供達10名が国際宇宙ステーションNA1SSとの交信に成功しました。
 この計画は本年2月、杭瀬小学校の問屋前校長(JR3CBV)からの依頼を受けて、JARL関西地方本部尼崎ARISS実行委員会が準備を進めました。
 交信が成功するこの日まで、今回のプロジェクトリーダであるJL3JRY屋田さんが中心となり度重なる打合せと共に、ARISS運用委員の安田 聖さん(7M3TJZ)の指導を受けながら各関係方面に協力要請をおこないました。

 また、子供達にはARISSについて、地球と宇宙、国際宇宙ステーションと宇宙飛行士、そしてアマチュア無線について等々に、直前には英語の勉強会までもこなしました。
 最初の予定日は5月28日でしたが延期となり一時は心配しましたが、6月13日にNASA ARISSから6月18日に決定と通知が来ました。

 当日は平日にも関わらず、来賓の白井尼崎市長をはじめ、JA3HXJ長谷川JARL関西地方本部長、及びJARL関西地方ARISS実行委員の皆さん、JH3BUM石原さん他JAMSATのメンバ等、多くの方が杭瀬小学校にかけつけて来ました。
 今回のスクールコンタクトは関西では3回目の経験です。
 音声、ビデオ、照明、アンテナと無線機器等、朝からの設営も慣れたものでスムースにおこなわれ、準備がほぼ整った頃、JG3QZN田中兵庫県支部長が運用する子供達10名を集め、最終確認とリハーサルがおこななわれました(写真左)。

 セットアップ完了の16時10分頃のNA1SS局はまだ地中海上空でしたが、オープニングセレモニー終了後の16時53分には交信可能範囲に入り、地上局8N3ISSのコントロールオペレータJH3GXF安孫子さんが最初にNA1SSと交信し、この後は小学生の子供達10名が国際宇宙ステーションの乗組員Edward Luさんに、「無重力で浮かぶ感じはどうですか」「寝る方法を教えてください」「宇宙ステーションでは洗濯ができますか」等、次々と交代しながらすべて英語で質問をしていきました(もちろん回答も英語です)。

 会場内に入りきれない児童達約140名は体育館に集合し、生中継されるテレビでこの様子を見ていました(写真左
 中には汗びっしょりになってマイクを握っていたり、「質問内容が分からないからもう一度」と返ってきたときはスタッフ全員ヒヤリとする場面もありましたが、落ち着いていたのは子供達の方で、全員無事交信することができました。この間わずか10分でしたが、子供達には大きな夢が、スタッフには満足感と共に普段の生活にはない緊張感と感激が味わえたと思います。終了後は子供達が多くの取材に応じていました。

 将来、このARISSスクールコンタクトが音声だけではなく、動画を含む交信になればもっと楽しくなると思いました。

当日の設営準備にご協力された皆さん(敬称略)

JA3AJ、JA3JM、JA3CHS、JA3CIR、JA3FKM、JA3HBF、JA3HXJ、JA3NDM、JE3DBS、JE3RZT、JG3QZN、JG3RWX、JH3BUM、JH3GXF、JH3IJY、JH3LSS、JH4DHX、JJ3HGJ、JJ3PUF、JJ3QUZ、JK3RXY、JL3JCB、JL3JRY、JM3AXM、JM3INF、JM3QBR、JN4QIN、JQ3DUE、JR3CBV、JR3OCS、JR3QHQ、7N3AOZ、
西田、前田、他、杭瀬小学校の先生 

▲見事交信に成功した子供たちとスタッフのみなさん!

(de JA3NDM)




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